WordPress.com で情報の変化に強いサイトを作成する方法についての考察

最終更新日:2015-11-22

私の認識ですと、いわゆる一般人がインターネット上へ記事を公開する場合、現在、「ブログ」という形式が主流になっていると思います。一方、「ウェブサイト」または略して「サイト」(以下、「サイト」と呼びます。)という形式のものを運営している一般人はそれほど多くないと思います。

一般の人は両者の違いをあまり意識していないと思いますが、記事を頻繁に執筆している人はその大きな違いに気づいていると思います。それは、ブログ形式のものは原則、書きっぱなしでもいいけれども、サイトの方は、「一度作成した記事の内容が時間とともに変化した場合、その内容を修正・削除したり、更新・追加したりする必要がある」ということです。

しかし、一般的なブログサービスでそのようなサイトを運営していくことはとても大変です。なぜなら、そのために必要な機能がほとんどと言っていいくらい備わっていないからです。

そういうわけで、ここでは、情報の変化に強いサイトを WordPress.com を使って運営していく方法について、ざっくりと考察してみました。

内容の重複を防ぐ

まず、ただ漠然と記事を書いていると、一度作成した記事と似たような内容の記事をまた書いてしまう、といったことがたまに生じます。あとから、検索機能等を使って該当記事を探そうとしたり、記事リストを作成したりした場合、目的の記事を探しにくくなったり、見づらくなったりするので、できるだけ、記事の内容の重複は避けたいものです。

記事内容の重複を防ぐ対策として、私自身は以下のような方法をとっています。

記事の内容に大幅な変更があった場合には、新たに記事を作成し、昔の記事には新たな記事へのリンクを貼る

時間の経過とともに全面見直しが必要になったりしたときには、新たに記事を作成し、前の記事には以下のように新しい記事へのリンクをつけるようにしています。

Mixfolio | comemo

以前に書いた記事の内容を参考にしたり、リンクを張ったりしている人もいるかもしれないので、原則として、一度公開した記事は削除しないようにしています。混乱を避けるためにあえて削除する場合もありますが。

マインドマップツールで情報を管理し、記事内容の重複等を防ぐ

上記のように内容の重複が意識されている場合はいいのですが、無意識に似たような内容の記事を書いてしまう場合があります。そういうことを防ぐために私は数年前からマインドマップツールを使って情報管理をしています。

Various settings fine-YouTube.itmz

マインドマップツールを使うと、関連情報や考えの統合、ある特定の情報についての時間的経緯、全体的な記事作成の進捗状況の把握等、いろんな観点からのチェックができるので、自分の中での情報管理としては優れた方法だと思っています。なお、第三者に対して説明するときにはやっぱり記事化する必要がある、というのが私自身の認識です。記事の下の方にマインドマップをわざわざ貼ったりしているのは、「こういうものを使って記事を書いていますよ」ということをオープンにしたいからです。

強調したい内容があるときには twitter、Facebook 等、他のツールを使う

上記の内容と相矛盾するようですが、内容の重複を避けるばかりにサイト全体を俯瞰した場合、何が言いたいのかよくわからなくなってしまうきらいがあります。Wikipedia とかならそれでもいいのですが、個人で運営するようなサイトではそれはあまり好ましいことではないと考えています。そういう没個性化のために twitter や Facebook 等を使って、強調したい情報を繰り返し流す、という手はありかと思います。ただし、私自身のサイトでは、サイト全体の内容に意図的に偏りをもたせているので、そういった活動はほとんどしていません。最近、tlk.io というチャットサービスを使い始めましたが、これはどちらかといえば、単なる息抜きに思いついたことを書いているだけで、深い意味はありません。

他の記事からの記事内容の引用

「記事内容を重複させない」といった考えとリンクすることですが、新しく記事を作成したときにすでに作成してある記事の中にその一部分を挿入したり、リンクを張りたい場合があります。コピペでもできないことはないのですが、将来、内容に修正をかけたりしたときにコピペした先の記事の方も修正する必要が出てくるので、できれば連動させておきたいものです。

display-posts の活用

WordPress.comには「display-posts」というショートコードがあって、このショートコードと CSS を使うと新しい記事の一部分をすでにある記事の中に差し込んだりすることができます。ただし、ある程度、CSS の知識がないとかえって作業がややこしくなる恐れがありますので、記事数の少ない小規模なサイトでは、そこまでする必要はないかな、と個人的には考えます。

カテゴリー等を使ったまとめ記事リストの自動作成

たとえば、以下の記事では、任意の記事に特定のカテゴリーを指定すると、ショートコード「display-posts」によって自動的にリンク付きのサムネイル画像等が追加・表示されるようにしています。

すでに作成してある記事への一部内容の追加・変更

「すでに作成した記事の一部分だけを修正したい。けれども、サイトの更新情報をフォローしている人に対して、その内容を知らせたい。」というときには、新規に記事を作成し、ショートコード「display-post」と CSS を使って、その記事の一部分を既存の記事の中に埋め込む、という作業をしています。

たとえば、「閲覧状況のチェック」という記事内容は、いろんな記事で引用したい部分なので、その内容をすでに記載している別の記事から、ショートコード「display-posts」でひっぱってきています。

このウェブサイトについて/お問い合わせ | comemo

具体的なやり方については以下の記事等をご参照ください。

コメントや問い合わせへの対処

サイトの規模が大きくなってくると段々と問い合わせやコメントが増えてきたりして、それらにすべて対応していると新規の記事作成がままならなくなる、といった事態になります。大抵の人はここで挫折していまうと想像します。

一例を挙げると例えばこんな感じになります。

もし、修正の指摘等が増えてきて、対処が遅れそうなときには、対処リストを作成し、閲覧者に状況を理解してもらう

私自身はまだ、こんな目にあったことはないのですが、もしそういう状況になった場合は、ToDo リストを作成し、予想待ち時間を記載する、という方法をとろうかと今は考えています。病院みたいなイメージ。

動画などの記事の構成要素を差し替える

記事の内容以外にもソースコードや動画等、いろんなところで引用しているものも自動的に一括差し替えできれば便利だと思います。

動画の差し替え

YouTube の「再生リスト」機能を使う

動画の場合は、YouTube の再生リスト機能を使えばいいと考えています。ある特定のリスト項目に1つだけ動画をアップしておき、その再生リストの URL を WordPress.com に貼ると、その動画が表示されるようになりますが、YouTube の方でそのリスト項目の動画を別のものと差し替えると、WordPress.com の方に埋め込んでいるものも即時、差し替わってくれます。

ソースコードの差し替え

ソースコードを「テキストデータ」というふうに捉えれば、ソースコードを別のツールで作成し、WordPress.com へ埋め込む方法はたくさんあると思うのですが、私自身は Simplenote というツールを使っていこうと考えています。

Simplenote を使う

たとえば、Simplenote の URL を貼ると以下のような感じで表示されますが、

Simplenote の方で編集すると、以下のような感じで WordPress.com の方に埋め込んである方も即時、反映されます。

なお、レンタルサーバ等にインストールして使うタイプの WordPress に Simplenote を埋め込む方法については、2014-07-25現在、当方では把握しておりません。

pdf ファイルの差し替え

pdf ファイルを埋め込んでおき、それを差し替える方法もいくつか考えられると思いますが、私自身は Scribd というツールで行おうと考えています。

リンク集の随時更新

リンク集の作成・管理方法もいくつか考えられると思いますが、いまのところ、埋め込みではなく、Pearltrees の方に一旦、リンクさせて、そちらの方でデータの更新・管理を使おうと考えています。

Pearltrees でのデータの差し替えはドラッグ&ドロップ操作で簡単に行うことができます。

なお、2014-07-25現在、iPhone から Pearltrees へジャンプする際にリンク先とは別のページが開く等の不具合があることを確認済みです。当方は将来的には解決する問題であるとの予測のもとに使用を開始しました。そういうわけでご使用にあたってはその点、ご留意ください。

追加・削除部分の明示

この作業は必ずしも必要ないかもしれませんが、追加したり、削除したりした部分がわかりやすいようにしておいた方がいい場合もあります。

一部、情報が古くなったりしたところ等は色を薄くする

私自身は、情報が古くなったり、記載していた問題点が解決されていたりした場合は、あまり見てもらいたくない情報だということをわかってもらいたい、しかし、後々、確認する可能性があるので記録は残しておいた方がいいだろう、ということで、CSS を使って、その部分を薄く表示させています。

あとから追加した部分については適宜、「New!」マーク等をつける

新しく追加した項目に「New!」マークをつけておくこともたまにします。しばらく経っての New! マークの消去作業は CSS の方で行っています。あまり厳密にやる必要はないかな、と思っています。

WordPress.comの使い方(私家版) | comemo

今後の課題(要望?)

上記の方法で、情報の変化等への対処はだいだい OK かな、と思っていて、それでこの記事を作成することにしたわけですが、唯一、気になっている点が前からあります。それは「リンク切れ」対策。

リンク切れ対策

私自身は、記事中にいろいろな Web ページやサイトへのリンクを貼るようにしているのですが、記事が数年も経つとリンク先の記事やサイトが消えてしまうことがたまにあります。今のところは気づいた範囲で、そのリンク先の URL で検索作業を行い、ひとつひとつリンク解除したり、新しいリンク先に変更したりしているのですが、できれば一括で変更できればありがたいところです。

なお、レンタルサーバ等にインストールして使うタイプの WordPress の場合、おそらく、そういうことのできるプラグインがあるものと推測しますが、最近の動向についてはよく知りません。とりあえず、数年前に私が使っていたリンク切れチェック用のプラグインは以下のものです。

修正箇所の一括置換作業は以下のプラグインで行っていました。

素人考えですが、おそらく、この機能を追加すると WordPress.com 全体の動作が重くなってしまうので、それでこの機能の追加は見送っているのだろうな、と推測しています。


以上、WordPress.com を使って情報の変化に強いサイトを作成する方法について、ひととおりざっくりと考えてみました。